『鬼滅の刃』特別編集版
竈門炭治郎 立志編
柱合会議・蝶屋敷編
那田蜘蛛山での鬼狩りで、鬼殺隊の炭治郎が鬼(禰󠄀豆子)を連れ歩いていることを柱の胡蝶しのぶに知られる。鬼殺隊を率いる産屋敷耀哉と9人の柱の前で禰󠄀豆子が人間を襲わないことを訴える炭治郎。産屋敷は、鬼とわかっていながら生かすことに懐疑的な柱たちを説き伏せる。
那田蜘蛛山の戦いで深傷を負った炭治郎は胡蝶の屋敷で療養することに。炭治郎は蝶屋敷の人々と交流。月夜の晩にしのぶともゆっくり話をする。
鑑賞日:2025年 5月 2日 |
映画館:TOHO シネマズ 日比谷 |
鬼滅シアター
「鬼滅の刃」終盤の話、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』公開に先駆け、テレビアニメの編集版をストーリー順に週替わりで劇場上映。加えて、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』をリバイバル上映する一大イベント。
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炭治郎が産屋敷と柱の前で鬼(禰󠄀豆子)を連れ歩くことを理解してもらい、蝶屋敷で善逸、伊之助といいチームワークを作り上げていくまでの話。柱9人が揃う唯一のエピソードでもあります。
炭治郎は初めて産屋敷に会います。同時に富岡、胡蝶以外の柱たちとも会います。体の大きい柱たちを前にしても物おじすることなく自分の意見を通す炭治郎。肝が据わっています。
鬼狩りに命をかける鬼殺隊にとって、鬼と連れ立ち鬼狩りをする炭治郎は理解不能な存在。血気盛んな柱たちは禰󠄀豆子を即刻切り捨てようとしますが、それを産屋敷が制します。おそらくこの時すでに産屋敷には鬼舞辻を倒す青写真ができていたのでしょう。
蝶屋敷では傷の治癒ばかりか、体力増強までします。柱のもとの医療機関なので流石に厳しいです。善逸と伊之助がヘソを曲げるのもわかります。しかし、炭治郎は”全集中”を覚え、善逸と伊之助を牽引するように切磋琢磨します。親を持たず自分本位の伊之助はこのあたりで社会性を身につけたようです。
笑顔の下の怒りを炭治郎に見透かされたしのぶ。炭治郎の優しさに、姉のカナエの姿を重ね合わせるしのぶは炭治郎の良き理解者になります。炭治郎、人たらし!
良き理解者、同期の仲間たちと拠り所を覚えた炭治郎ですが、次の任務は悲劇の無限列車になります。
『鬼滅の刃』特別編集版
竈門炭治郎 立志編
那田蜘蛛山編
炭治郎、禰󠄀豆子、善逸、伊之助の4人は鎹烏の導きで山に入る。その山には奇妙な鬼が群れで暮らしていた。中心となる子供の鬼 累は、鬼の始祖 鬼舞辻無惨に近い十二鬼月の下弦の伍だった。戦いの中、累は鬼と人間が連れ立つ兄妹の絆に心を打たれる。
鑑賞日:2025年 4月25日 |
映画館:TOHO シネマズ 日比谷 |
鬼滅シアター
「鬼滅の刃」終盤の話、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』公開に先駆け、テレビアニメの編集版をストーリー順に週替わりで劇場上映。加えて、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』をリバイバル上映する一大イベント。
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鬼の始祖、鬼舞辻無惨は相手が子供でも容赦なく鬼に変えてしまいます。そんな鬼舞辻の無情を見る回です。
鬼でありながら幼い子供ゆえに愛情を探し求めてしまう累。幼い子供の心を慰められるのは鬼舞辻無惨ではなく両親だけ。しかし改心してもその代償はあまりにも大きく、許されるものではありません。
鬼舞辻無惨に鬼にさせられた者たちには、人間だった頃に不幸な環境にあった者が多く、弱みに漬け込む鬼舞辻は稀代の悪人です。そんな鬼たちは不憫ではありますが、自分勝手に人を殺めた時点でもう救えません。しかし炭治郎はそんな累の背中にそっと手を添えます。心優しい炭治郎。そんな炭治郎に共感できる人が増えるにはもう少し時間がかかります。
那田蜘蛛山に入った二人の柱、冨岡義勇と胡蝶しのぶ。しのぶが鬼の禰󠄀豆子を滅殺しようとするも、数年前の炭治郎の姿を咄嗟に思い出した義勇が二人を逃します。ここでも那田蜘蛛山に入山した柱が冨岡義勇でよかったですね。炭治郎ラッキー!
『鬼滅の刃』特別編集版
竈門炭治郎 立志編
鼓屋敷編
炭治郎は次の目的地に行く途中で鬼殺隊同期の我妻善逸に会う。善逸は自ら進んで鬼殺隊隊士になったわけではなく、鬼狩りに恐怖を抱いていた。鼻が効く炭治郎と耳がいい善逸は引かれるように屋敷に着く。屋敷の前では兄が屋敷内に連れ去られ泣く子供たちがいた。屋敷の中に鬼がいることを悟った二人は屋敷に入っていく。
鑑賞日:2025年 4月18日 |
映画館:TOHO シネマズ 池袋 |
鬼滅シアター
「鬼滅の刃」終盤の話、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』公開に先駆け、テレビアニメの編集版をストーリー順に週替わりで劇場上映。加えて、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』をリバイバル上映する一大イベント。
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炭治郎は鬼殺隊同期の我妻善逸と嘴平伊之助に出会います。炭治郎にとって心強い仲間ができた大事なエピソード。
善逸にとっても禰󠄀豆子の存在でモチベーションアップ。伊之助は知らなかった人の優しさや思いやりを知ります。チームワークができるのはもう少し先ですが行動を共にしていきます。
善逸はまだ鬼殺隊隊士の自覚がないのでギャーギャーと、とにかくうるさい。伊之助は普段から怒鳴り声。映画館の素晴らしい音響で、非常にうるさい時間でした。
それにしても血の気が多い伊之助。後に出てくる柱の不死川実弥と気が合いそうです。
『鬼滅の刃』特別編集版
竈門炭治郎 立志編
浅草編
鬼殺隊隊士となった竈門炭治郎は最初の任務へと向かう。初めての鬼狩りで苦戦する炭治郎。そこに禰󠄀豆子も加わわり、鬼となった妹の能力を目の当たりにする。
次の任務で浅草へ行くと、人間として素知らぬ顔で生活している鬼の始祖 鬼舞辻無惨を目撃する。通行人を傷つけ巧妙にその場から立ち去る鬼舞辻無惨。怪我人が暴れるところを抑えている炭治郎の姿を珠代と愈史郎が目撃する。
珠代は鬼でありながら鬼舞辻の支配から逃れ、鬼舞辻を亡き者にしようと企てていた。医者である珠代は、鬼を人間にすべく薬の開発をしていた。炭治郎は禰󠄀豆子の血と鬼舞辻に近い鬼の血を研究材料として使ってもらう約束をかわす。そんな折、珠代の館が鬼の攻撃にあう。
鑑賞日:2025年 4月11日 |
映画館:TOHO シネマズ 日比谷 |
鬼滅シアター
「鬼滅の刃」終盤の話、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』公開に先駆け、テレビアニメの編集版をストーリー順に週替わりで劇場上映。加えて、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』をリバイバル上映する一大イベント。
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今回は鬼舞辻に接触、そして珠代さんと交流する回です。
まずそれ以前に、鬼殺隊として最初の任務に向かうのですが、ここで婚約者を失った青年に会います。沼の鬼を禰󠄀豆子の力添えもあって滅殺しますが、死んだ者は帰ってきません。「赤ずきんちゃん」のように狼のお腹を掻っ捌いたら食べられた人が無傷で出てくるといった”救い”がありません。それどころか死を受け入れさせるかのように遺品を青年に渡します。いつまでも泣き続けている青年に「生き続けていかなくてはいけない」と炭治郎が諭します。自らも辛い目にあっているのに。非常に強い精神力です。精神弱弱だった炭治郎、2年ほどで急成長しています。
浅草には凌雲閣があり、時代背景に忠実な丁寧な描写だと思います。(凌雲閣は関東大震災で倒壊し、現在はありません)ここでターニングポイントともなる珠代さんと出会います。鬼と人間に境界を作らない(作れない)炭治郎に、鬼である珠代は心を動かされます。幸運な出会いでした。また、禰󠄀豆子が珠代に母の面影を重ねていることは珠代に心の安息を与えたに違いなく、信頼関係が大きくなっていきます。
私がこのアニメの映像に最初に驚かされたのは、矢印の方向に動かされる人の描写でした。そして、刀から妖気のように溢れ出る渦巻く水。北斎の神奈川沖浪裏の波を思い出します。(次回の鼓の屋敷の部屋が回転する様も驚きました)非常に面白いと思いました。
『鬼滅の刃』特別編集版
竈門炭治郎 立志編
兄妹の絆
時は大正。留守中に家族を鬼に殺害された竈門炭治郎は、まだ息がある妹の禰󠄀豆子を背負って走っていた。鬼になってしまった禰󠄀豆子目掛け、鬼殺隊の冨岡義勇が襲いかかる。しかし、炭治郎の能力に気付いた冨岡義勇は鱗滝左近次に会うよう言い残し、消える。鱗滝のもとで修行中、錆兎と真菰の力添えで更に力をつけ、鬼殺隊入隊を果たす。太陽の光を宿した刀 日輪刀を手にし、鬼狩りの仕事に向かう。
鑑賞日:2025年 4月 4日 |
映画館:TOHOシネマズ 日比谷 |
鬼滅シアター
「鬼滅の刃」終盤の話、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』公開に先駆け、テレビアニメの編集版をストーリー順に週替わりで劇場上映。加えて、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』をリバイバル上映する一大イベント。
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テレビシリーズの再編成なので内容はすべてわかっているのですが、たくさんの方々が鑑賞していました。鬼滅シアター初日ということもあり、鬼滅ファンの集いのようでした。冨岡義勇のコスプレをしている方もいらっしゃいました。
炭焼職人の普通の子が、一家惨殺の敵討ちと、唯一生き残った妹を人間に戻すために闘います。敵討のために鬼殺隊に入隊する隊士は多いでしょうが、鬼と化してる肉親を連れ歩く炭治郎の覚悟と重圧は相当なものでしょう。炭治郎が突出して強くなっていく原動力にもなっているはずです。
鬼となった妹の前で現状把握が精一杯の、精神弱弱だった炭治郎と最初に会った鬼殺隊隊士が冨岡さんでよかったですね。不死川実弥だったら即アウトでした。
『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ
鬼殺隊隊員 竈門炭治郎が上弦の鬼を滅殺する最中に陽光が差し込む。そこには鬼となった妹の禰󠄀豆子もいた。
鑑賞日:2024年 2月29日 |
映画館:ー |
日中ポッカリと時間が空いてしまい、映画でも見て時間を潰そうと思い映画館へ。そこで迷わず本作を鑑賞してきました。
本作はテレビアニメ『鬼滅の刃・刀鍛冶の里編』の第11話に加え、5月テレビ放送開始(2024年5月)の『鬼滅の刃・柱稽古編』の第1話を先行上映する上映会。映画館での上映ですが独立した映画ではありません。
『鬼滅の刃・刀鍛冶の里編』のクライマックス、鬼となった妹の禰󠄀豆子にも容赦なく差し込む陽光に身動きが取れない炭治郎の文字通りケツを叩いたのは禰󠄀豆子でした。禰󠄀豆子が鬼殺隊である証拠の行動に炭治郎のように胸が熱くなりました。
『鬼滅の刃・柱稽古編』は同作品の唯一気が抜ける平和回。TV放送にも期待が持てます。
『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
鬼殺隊の隊員 竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助は柱の宇髄天元に従い、上弦の鬼 妓夫太郎、落姫を退治する。
鑑賞日:2023年 3月 9日 |
映画館:ー |
日中ポッカリと時間が空いてしまい、映画でも見て時間を潰そうと思い映画館へ。そこで迷わず本作を鑑賞してきました。
本作はテレビアニメ『鬼滅の刃・遊郭編』の第10話と第11話に加え、来月テレビ放送開始(2023年4月)の『鬼滅の刃・刀鍛冶の里編』の第1話を先行上映するワールドツアー上映会。映画館での上映ですが独立した映画ではありません。
この上映会はワールドツアーと銘打っています。海外でも大人気の『鬼滅の刃』。国内と同時進行で海外でも盛り上がっているようです。(海外でコスプレしている人たちをニュースで見たことがあります)
『鬼滅の刃・遊郭編』はテレビで見ていますが、やはり映画館で見ると違います。テレビで見ている時も「映画のクオリティだ」と思っていた美しい映像に、素晴らしい音響も加わって、作品をさらにスリリングにしていました。ただ声優の息づかいまで聴こえる音声に、それをかき消すように大きなBGMが重なる部分があり、もったいないと思いました。
入場時に何か手渡されました。中を見たら、栞のようなもので、よく見るとフィルムのようなものでした。アニメはほぼ全てデジタルで作る時代。フィルムがなければラッシュなどもないだろうに、わざわざパーフォレーション(穴)までつけてレトロ感を演出しています。
ソラノユキサキ
高校生のユキはチリのアタカマ天文台建設のため家を開けている天文学者の父に反発をしていた。しかし、妖精との不思議な体験から、宇宙への興味を深めていく。
鑑賞日:2022年 5月6日 |
映画館:ギャラクシティ まるちたいけんドーム |
プラネタリウム用の30分のアニメーション作品。宇宙の始まり、宇宙の果てを初心者向けに科学的に解説した宇宙入門といった内容ですが、きちんと人間ドラマもあり、何度も見たくなる作品です。欲を言えば、この世界観のままで、アニメ映画同等の90分くらいの長さで見たいです。
監督の渡邊洋一さんは天体望遠鏡のお仕事をされていたことがあり、『崖の上のポニョ』、『風たちぬ』等のジブリ作品や『オオカミ子どもの雨と雪』等のアニメ作品の美術監督を務めた方です。
本作を見た日の夜、たまたま日本テレビで『崖の上のポニョ』の放送がありました。通常、映画のエンドロールはスタッフのお名前が仕事内容とともにクレジットされるものですが、『崖の上のポニョ』のエンドロールは担当の作業が取っ払われ、総スタッフが五十音順でクレジット。そして、お名前の前に好きなもののイラストが描かれていました。渡邊洋一さんのお名前の前には天体望遠鏡がありました。
ちなみに本作のキャラクターデザインは『けものフレンズ』のたつきさんです。
HAYABUSA2〜REBORN 帰還バージョン
小惑星リュウグウの表面のサンプルを持ち帰ることが使命の小型探査機「はやぶさ2」のCGを使ったドキュメンタリー。
※本作品はプラネタリウム用映像番組です。
鑑賞日:2022年 1月8日 |
映画館:ギャラクシティ まるちたいけんドーム |
西新井にある複合施設ギャラクシティ。ここで小型惑星探査機はやぶさ2 帰還1周年記念のイベントがありました。本作はプラネタリウム映像番組です。「はやぶさDAY」の様子はこちらをご覧ください。
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『HAYABUSA Back to the Earth』観賞後に、同じく上坂浩光監督作品の本作を鑑賞しました。
ここでも上坂浩光監督の挨拶がありました。(恐らく本作の観客はほとんどの方が『HAYABUSA Back to the Earth』を観た方で、「おっ! 監督また出てきた!」といった空気がありました)ここでちょっと面白い裏話がありました。
地球と惑星の軌道の関係で何年何月何日に打ち上げると、(ベストの)日程が計算で決まってくる。「はやぶさ2」は2014年か2020年にしか発射できなかったが、「はやぶさ2プロジェクト」は行政の事業仕分けで中止になりかけていたそう。しかし、感動的な初代「はやぶさ」の姿を見た大勢の人たちが嘆願書を政府へ提出、そのおかげで「はやぶさ2プロジェクト」が起動したということです。やはり初代である「はやぶさ」の功績は非常に大きかったということです。
「はやぶさ2」のミッションは地球と火星の間にある小惑星リュウグウのサンプルを持ち帰ること。(太陽から遠いリュウグウは水が残っているという。)小惑星リュウグウにあるとされる水と有機物のサンプルを採取することで生命の起源を探るという壮大なプロジェクト。(注:軌道の位置関係によって小惑星の場所は変わる)
二代目である「はやぶさ2」は初代のトラブルを教訓にしているのか、優等生。リュウグウのサンプルを地球に投下し予定にはなかった別の惑星に旅立って行きました。
初代に比べたらドラマはなかったのかもしれませんが、こちらはサンプルの解析が非常に気になります。
HAYABUSA Back to the Earth
小惑星イトカワの表面のサンプルを持ち帰ることが使命の小型探査機「はやぶさ」のCGを使ったドキュメンタリー。
※本作品はプラネタリウム用映像番組です。
鑑賞日:2022年 1月8日 |
映画館:ギャラクシティ まるちたいけんドーム |
西新井にある複合施設ギャラクシティ。ここで小型惑星探査機はやぶさ2 帰還1周年記念のイベントがありました。本作はプラネタリウム映像番組です。「はやぶさDAY」の様子はこちらをご覧ください。
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上映前にスペシャルゲスト上坂浩光監督の挨拶がありました。監督によると、本作製造中はまだ「はやぶさ」は帰還しておらず、なんとか戻ってきてほしいという願いを込め、JAXAの全面協力のもと製作したそうです。
私が小型惑星探査機はやぶさを知ったのはテレビでした。故障や不時着のせいでが燃料が漏れるなどの度重なるトラブルで瀕死の「はやぶさ」が小惑星イトカワの探査から無事に地球に帰って来れるか!? と大変話題になっていました。その後「はやぶさ」から送られた最後の地球の画像が大変美しく、多くの国民の心を打ちました。
本作はCG画像を使ったドキュメンタリーです。映画内では「はやぶさ」を生き物のように「君」や「彼」と呼んでいました。「彼」の辿った軌跡を見ていくと、やはり生き物のように健気で愛おしい。前述のように上坂監督の帰還してほしいという願いが本作に宿っているのです。
火星と木星の間にある小惑星イトカワ。その軌道に乗るために地球の重力を利用して勢いをつけて乗り移るスイングバイを行うのだそう。軌道に乗ることで燃料の削減になるのです! 小惑星の軌道と地球の軌道を考え、最小のエネルギーで最大の効果を発揮できるようにするため、逆算して打ち上げの日が決まるそう。う〜ん、宇宙ってやっぱり物理と化学だわ〜。(注:軌道の位置関係によって小惑星の場所は変わる)
小惑星イトカワの岩を砕くための前段階としてターゲットマーカーをイトカワの平坦な場所に落とします。そのターゲットマーカーには88万人の名前が刻まれていたのだそう。
そして・・・
遠い記憶が蘇る。
そう言えば、1998年に「あなたの名前を火星に」キャンペーンに応募したな、私・・。20年以上前のことですっかり忘れてた!
その後「はやぶさ」の感動的な軌跡を辿る物語は映画になりました。それも3本も濫立し、人気の高さが伺えます。でも私はNHKの科学番組のような、ドキュメンタリーのようなものが見たかったので、本作の存在を知り、鑑賞できてラッキーでした。
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア
プログラム チルドレン
鑑賞日:2016年 6月22日 |
映画館:ブリリアショートショートシアター |
十数年前にテレビで別所哲也さんがショートフィルムフェスティバルを主催すると告知してた。おそらく立ち上げの年だったと思う。
今年知り合った方がこのフェスティバルのボランティアをしているということが縁で、初めて鑑賞しました。はるか昔に聞いたショートフィルムフェスティバルが今尚続いていると、今年初めて知りました。
これまで歴代の作品が素晴らしかったでしょうし、何より別所さんの情熱がただならぬものだったのでしょう。ちなみに、鑑賞したこの映画館は別所さんが作ったもので、ショートフィルム専門の映画館だそうです。(年に数回長編映画を上映する事もあるとのこと)
作品のタイムスケジュールと自分の日程を合わせると、スコセッシ監督の作品は見られず、今回鑑賞した横浜会場のチルドレンになりました。スコセッシ監督の『オーディション』見たかったな〜。
鑑賞したショートフィルムは10分に満たない作品ばかり13本の上映でした。すべて製作の経緯が違っているだろう作品をひとまとめに括るのは強引でもありますが、ほぼテーマは情操教育だったように思います。面白かったのは『迷子の手袋』。手袋の演技力と色気には驚きました。これは、ミュージックビデオなどの発展があるのではないかと思います。また、『おかあさん』には感慨深いものがありました。それは私自身が母だからでしょう。
私が鑑賞したプログラムの上映作品は以下の通りです。
- 『モービル』
- 『巨大なヒーロー』
- 『男と8台のカメラ』
- 『おほしさま』
- 『Little Shimajiro』
- 『迷子の手袋』
- 『シカさん、こんにちは』
- 『おどる瞳』
- 『I Wanna Be Your Friend』
- 『おかあさん』
- 『ネズミのおきゃくさま』
- 『TRACK』
- 『きつねとねずみの短いお話』